「ヨルシカの都落ちの歌詞の意味を知りたい!」
このように考える人が多いのではないでしょうか?
結論をいうと元ネタはなんと男女の禁断の愛。
万葉集の第2巻116番がモチーフになっています。
- ヨルシカ「都落ち」の歌詞の意味は?
- ヨルシカ「都落ち」のモチーフは万葉集
- 元ネタは但馬皇女と穂積皇子の禁断の愛
ということで、今回の記事ではヨルシカ「都落ち」の歌詞の意味を伝えていきます。
ヨルシカ「都落ち」のモチーフは万葉集

ヨルシカ「都落ち」のモチーフになっているのは万葉集です。
万葉集というのは奈良時代に収められた和歌集です。
この和歌集の万葉集の第2巻116番がモチーフになっています。
歌:人言を繁み言痛みおのが世にいまだ渡らぬ朝川渡る
訳:世間の口が激しく、怖いので、生まれてこのかた渡ったことがなかったのですが(世間に知れたからには)、朝この川を渡ります。(あなたに逢いに)
万葉集 第2巻 116番歌/作者・原文・時代・歌・訳 | 万葉集ナビ (manyoshu-japan.com)より引用

この歌を詠んだのは、但馬皇女という女性です。
但馬皇女が穂積皇子に対する恋心を詠んだ歌です。
しかし、但馬皇女は高市皇子のいう夫がいました。
つまりこれは、但馬皇女と穂積皇子の禁断の愛の歌なのです。
ヨルシカ「都落ち」の歌詞は禁断の愛の歌だということを念頭において、考察していきましょう。
ヨルシカ「都落ち」の歌詞の意味は?

花咲くや 赤ら引く頬に
ヨルシカ 都落ち 歌詞 – 歌詞探索【歌詞リリ】 (lyrical-nonsense.com)より引用
さざなみ寄るは海
貴方は水際一人微笑むだけ
今、思い出に僕は都落ち
「花咲くや 赤ら引く頬に」には2つの意味があると考えられます。
1つ目は、花が周りに咲いていることで、自分の頬が赤く見えるということ。
そして2つ目が恋をしていること暗示するして、頬が赤くなっていることです。
「貴方は水際一人微笑むだけ」で好きな人のことを思い出しています。

「今、思い出に僕は都落ち」は好きな人とのことが思い出になってしまったことが、「都落ち」するぐらいショックだったということを表しているのだと思います。
かなり切ない恋心ですよね。
好きな人が遠くへ行ってしまう

鼻歌、綺麗だね
明日には往くんだぜ
海猫が鳴いたね
鳥でも泣くんだね心なし乾いたら別れの時間だぜ
ヨルシカ 都落ち 歌詞 – 歌詞探索【歌詞リリ】 (lyrical-nonsense.com)より引用
夏風揉まれて貴方に浅い影
このパートでは、好きな人が遠くへいってしまうことを惜しんでいる様子がわかります。
「海猫が鳴いたね 鳥でも泣くんだね」という歌詞が、好きな人が離れて今すぐにでも泣きたい気持ちを表現していますね。
「夏風揉まれて貴方に浅い影」では、好きな人の面影さえなくなっていく様子がわかりますね。
好きな人を見送る

さらり花咲くや あから引く頬に
ヨルシカ 都落ち 歌詞 – 歌詞探索【歌詞リリ】 (lyrical-nonsense.com)より引用
さざなみ、夜は海
貴方は水際一人手を振るだけ
今、思い出に僕は都落ち
ここでは好きな人を見送る情景が浮かびますね。
「貴方は水際一人手を振るだけ」では、好きな人が船の上から自分に手を振っている様子がわかります。
その情景がなんとも切ないですよね。
好きな人が乗った船が出航

朝焼け、綺麗だね
舟はもう発つんだぜ
海猫が鳴いたね
貴方も泣くんだね人里離れて鳴る音は向かい波
ヨルシカ 都落ち 歌詞 – 歌詞探索【歌詞リリ】 (lyrical-nonsense.com)より引用
飛ぶ鳥は遠くへ明日から向こうまで
「舟はもう発つんだぜ」というのは、好きな人からの呼びかけなのでしょうか?
「海猫が鳴いたね 貴方も泣くんだね」で好きな人も自分のことを思って、泣いていることがわかります。
「飛ぶ鳥は遠くへ明日から向こうまで」はどこか遠くへ行ってしまう渡り鳥のように、好きな人が遠くへ行ってしまうことを悔やんでいるように思います。
思い出は海の中に…

水に落ち流れやがて憂き
ヨルシカ 都落ち 歌詞 – 歌詞探索【歌詞リリ】 (lyrical-nonsense.com)より引用
貴方に焦がれる舟は海
惜しみ書く指は思う丈ばかり
散る思い出は波か都落ち
「水に落ち流れやがて憂き 貴方に焦がれる舟は海」で好きな人に恋い焦がれた主人公の思いが海の中に消えていくという悲しい情景を表しているようですね。
「惜しみ書く指は思う丈ばかり」ではただ好きな人を思うことしかできない主人公の思いが表現されていますね。
二人の恋は思い出に

都離れて舟進む
ヨルシカ 都落ち 歌詞 – 歌詞探索【歌詞リリ】 (lyrical-nonsense.com)より引用
水は流れて時もまた
僕は貴方の思い出に
ただの記憶に
船がとうとう都を離れて、出発していく様子が描かれていますね。
「僕は貴方の思い出に ただの記憶に」では二人の禁断の恋がただの思い出になっていることを描いていますね。
なんとも切ないですね。
思い出は波が迫るように切なく押し寄せる

恋ふらくはあから引く頬の
ヨルシカ 都落ち 歌詞 – 歌詞探索【歌詞リリ】 (lyrical-nonsense.com)より引用
寄せ消ゆ波の花
貴方は水際一人微笑むだけ
今、思い出に僕は
好きな人との思い出に胸が詰まる様子が、波が迫ってくるように切なく襲ってくることが表現されているように思います。
「今、思い出に僕は」の後に「都落ち」と続かずに切羽詰まっている様子が浮かび上がります。
それが切ないですよね。
「左様なら」の意味とは?

さらり花咲くや あから引く頬に
ヨルシカ 都落ち 歌詞 – 歌詞探索【歌詞リリ】 (lyrical-nonsense.com)より引用
さざなみ、夜は海
貴方は水際一人手を振るだけ
今、左様なら 僕は都落ち
好きな人に手を振っている様子がここでも描かれています。
最後の「今、左様なら 僕は都落ち」には2つの意味が込められていると考えられます。
1つ目は「それでは今から僕は都落ちします」という意味。
もう一つは「それではさようなら、僕は都落ちします」という意味です。
この2つは似ているようで違う意味です。

1つ目はいずれ都に帰ってくることを匂わせていて、もう一つは二度と都には帰ってくることはないということです。
結局、この歌詞の主人公はどちらの意味で「左様なら」を使っていたのでしょうか?
この歌詞のモチーフの歌を作った但馬皇女は、最終的に穂積皇子との恋は実ることなく亡くなってしまいます。
この「左様なら」は二人の意思では、もう一度会いたいと考えていたと思います。
しかし、結果として亡くなってしまい二度と会うことができなくなった「さようなら」になってしまったのだと考えることができますね。
まとめ

「ヨルシカの都落ちの歌詞の意味を知りたい!」
という内容で記事を書いていきました。
結論、但馬皇女と穂積皇子の恋がかなり切ないことがわかりますね。
ヨルシカ「都落ち」の歌詞をもっと深く考察していくと、面白いかもしれませんね。
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