映画「今夜、世界からこの恋が消えても」(通称:セカコイ)が、2022年7月29日から
公開されて話題ですね!!

セカコイ見終わってマブと駐車場向かうまでポップコーン抱えながらお互い涙浮かべて感想述べて車の中でも大号泣かました今思い出しても泣く切なくて苦しいのに幸せな感情が溢れる
セカコイ見てきました。記憶はだんだん薄れていってしまうということで早いうちに感想をここに残しておきたいと思います。とても良かった。
ツイッターより引用
このように感動したという絶賛のコメントが
相次いでいますね。
そんな映画「セカコイ」を結末までネタバレしながら
この映画が視聴者に伝えたかったものは何なのかについて
推察していきたいと思います!!
【セカコイ/ネタバレ】ストーリーの結末までを解説!!

このセカコイはどんなストーリーで
結末はどうなっていくのかを解説していきます。
まずあらすじはこんな感じ↓
僕の人生は無色透明だった。真織と出会うまでは――。
クラスメイトに流されるまま、彼女に仕掛けた嘘の告白。しかし彼女は“お互い絶対に本気で好きにならないこと”を条件にその告白を受け入れた。そうして始まった偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころ――僕は知る。「病気なんだ私。前向性健忘って言って、夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」
彼女はその日の出来事を日記に記録して、朝目覚めたときに復習することで何とか記憶をつなぎとめていた。
https://sekakoi-movie.toho.co.jp/より引用
その日ごとに記憶を失ってしまう彼女のために、日記が楽しい出来事で溢れるようにと、一日限りの恋を積み重ねていく日々。
しかし僕には真織に伝えていないことがひとつだけある。
といった内容になっています。
ではここからネタバレになっていきますので
映画を観ていない方はご遠慮ください!!

神谷透(道枝駿佑さん)はクラスメイトへのからかいを止めるため、
日野真織(福本莉子さん)に告白します。
断られると思っていたものの、意外にも真織からOKをもらいました。
しかしある条件を出されました。
その条件が以下の3つ
- 放課後まではお互いに話しかけないこと
- 連絡のやり取りは簡潔にすること
- お互い、本気で好きにならないこと
ですね。
しかし周りを明るくする人柄に透は惹かれてしまいます。
それでも透は約束を守ろうと、気持ちを抑えて恋愛ごっこを続けていきました。
ですが最終的に気持ちの抑えられなくなった透は
告白して真織の抱える秘密を知ることになります。
真織は記憶障害のひとつである”前向性健忘”だということです。
前向性健忘というのは夜眠るとその日にあったことを全て忘れてしまうという
病気のことです。
そのため、真織は前日から続く話題にはついていけず、
自分の日記を読んでは驚く日々を過ごしていました。
透はなぜ真織が3つの条件を出してきたのか
納得しました。
すべてを打ち明けたことで真織は恋愛ごっこは終わりを迎えると
覚悟をしていました。
しかし、透は恋愛ごっこでいいからこの関係を続けたいと言い始めます。
透は自分の世界を変えてくれた真織と、
恋愛ごっこでもいいから一緒にいたいと思っていたのでした。
それを真織も受け入れてそれまでと同じように
過ごしていきます。
月日は流れ高校を卒業した真織たちは、それぞれの道を歩き始めました。
そんなある日、透は真織の親友・泉にある事実を話しました。
それは自分の心臓があまり強くないかもしれないということです。
透の母親が心臓に問題があって亡くなったので、
透自身にもその可能性がありました。
それを知った透は、
「もし自分に何かあったら、真織をよろしくね」と泉に頼みます。
しかし透と出会ってからの真織の変化を見ていた泉は、
真織のそばには透にいて欲しいという思いから、透の頼みを突っぱねます。
そうこうしているうちに泉が話を聞いた数日後、透は突然亡くなってしまいます。
突然の別れに悲しむ真織に寄り添いながら、泉は透に頼まれたことを実行します。
それは真織が残している記録から、自分のことを消して欲しいということでした。
透は真織の記録に残っていなければ、
自分との関係はなかった事にできるからと頼んでいたのです。
もし記録が残っていれば、
透を探そうとして亡くなった事実を知ることが
真織の精神的にも良くないからと考えた結果でした。
泉は自分の気持ちと葛藤しながらも、
透に頼まれたことを真織に気付かれないように進めていきました。
記憶がリセットされる中でも、
真織は透が亡くなった悲しみを感じる日々を過ごしていきます。

そして結末は
透が亡くなった約1年後に真織の記憶障害は自然回復し、
大学進学を目指し始めます。
大学に合格した真織が透と来た公園を訪れた時、
透の言葉と声を突然思い出しました。
そして、「生きて、いつか全部思い出す」という決意を、
泉に伝えたのでした。
その数年後、真織は自分で思い出した透の姿を、
クロッキー帳に書き続けていました。
原作のラストでは、
記憶障害だった真織の中で透は生き続けていると泉が実感しています。
といった感じでこの物語は終わります。
この物語を通じてヨルシカの「左右盲」の歌詞から
何を視聴者に伝えたかったのかを考察していきます!!
【セカコイ/ネタバレ】この映画が視聴者に伝えたかったものとは?

この物語が本当に視聴者に伝えたかったことは何のか推察していきたい
と思います!!
推察する上で鍵となるのはこの映画の主題歌であるヨルシカ「左右盲」では
ないでしょうか?
まずヨルシカのヨルシカの「左右盲」は何をモチーフにしているのでしょうか?
その答えがヨルシカのナブナさんのコメントの中にあります。
オスカー・ワイルドの「幸福な王子」を歌詞のモチーフに
しています
https://www.thefirsttimes.jp/news/0000140056/より引用
オスカー・ワイルドの「幸福な王子」とはどんなものなのか
見ていきましょう。

『幸福な王子』(こうふくなおうじ[1]、The Happy Prince)は、アイルランド出身の文人オスカー・ワイルドによる子供向けの短編小説。またこの短編が初出する短編集 The Happy Prince and Other Tales の通称。1888年に初めて出版された。
町の中心部に高く聳え立つ自我を持った王子像が、あちこちを飛び回って様々な話をしてくれるツバメと共に、苦労や悲しみの中にある人々のために博愛の心で自分の持っている宝石や自分の体を覆っている金箔を分け与えていくという自己犠牲の物語。最後は、宝石もなくなり金箔の剥がれたみすぼらしい姿になった王子と、一刻も早く南に渡っていくべきと後ろ髪を引かれながらも、やがて王子像と運命を共に過ごす覚悟を決めたツバメが残る。 博愛と悲壮、象徴性の高い作品。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E3%81%AA%E7%8E%8B%E5%AD%90より引用
子供向けの文学作品だということがわかりますね!!
町の中心部に高く聳え立つ自我を持った王子像が、
苦労や悲しみの中にある人々のために
博愛の心で自分の持っている宝石や自分の体を覆っている金箔をツバメに剥がしてもらい
分け与えるという物語になっています。
このセカコイの中で「幸福な王子」の中にある
「王子像」は誰で、ツバメは誰なのでしょうか?
記憶障害を持った真織が「王子像」で
そんな真織を認めた透が「ツバメ」なのでしょうか?
それとも真織に最後まで尽くした透が「王子像」で
それに協力した真織の親友の泉が「ツバメ」なのでしょうか?
人によってこの解釈は分かれるところだと思います。
しかしこのモチーフからこの物語が視聴者に対して描きたかったものは
大切な人に尽くす心の美しさ、儚さ、残酷さを
視聴者に伝えたかったのではないかと思います!!
真織に尽くす透の心の美しさ、そして最終的に亡くなってしまう儚さ、残酷さ
を描いていますよね。
まとめ

映画「セカコイ」を結末までネタバレしながら
主題歌のヨルシカ「左右盲」のモチーフから視聴者に向けて
描きたかった意味を解説していきました!!
この解説を聞いて、再び映画を観ていくと面白いかもしれません。
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