フジテレビ系ドラマ「魔法のリノベ」の主題歌であるヨルシカの「チノカテ」が
ドラマの初回放送で解禁されて話題ですね。
ツイッター内でも
「チノカテ」最高でした! ドラマの世界観を表しつつ、ヨルシカらしさも残した歌詞が書けるnーbunaさんにはほんとに脱帽します
やべやべ…ヨルシカのチノカテやべやべ…!!! これヨルシカ好き増えちゃうぞ…!!!珍しい感じのEDMというか機械音というか…らしくない感じなんだけど、聴こえる歌詞がもうヨルシカでsuisさんも綺麗な声してて。。早くフルで聴きたいな~。
ツイッターより引用
といった絶賛するコメントがたくさんありますね。
今回はそんなヨルシカの「チノカテ」の歌詞の意味を徹底考察していきたいと思います。
【ヨルシカ/チノカテ】ドラマ「魔法のリノベ」のあらすじは?

まず、歌詞を考察する前にドラマ「魔法のリノベ」のあらすじを確認しておきましょう。
同作は、大手リフォーム会社で営業成績抜群のエースの立場にありながら、ワケあって男だらけの福山家が営む「まるふく工務店」に転職してきた主人公・真行寺小梅(波瑠)と、工務店の長男で、営業成績0点のバツ2シングルファザー・福山玄之介(間宮祥太郎)がバディを組み、住宅リノベ提案という“魔法”で、依頼人すら気づいていない悩みや問題をスカッと解決していく“人生再生!リノベーションお仕事ドラマ”。
『魔法のリノベ』第1話あらすじ | 朝日新聞デジタルマガジン&[and] (asahi.com)より引用
家のリフォームに関するお仕事ドラマだということが分かりますね!!
「家のリフォーム」、「人生再生」ということをテーマにしていることが分かるので、
その点に注目しながら、歌詞を見ていきましょう。
【ヨルシカ/チノカテ】歌詞の意味を徹底考察!!

ヨルシカの「チノカテ」の歌詞の意味を徹底考察していきたいと思います!!
「夕陽を飲み込んだ コップがルビーみたいだ」では
「夕陽を飲み込む」、「コップがルビー」という表現を使っているところにおしゃれさを感じますね。
私達の何気ない日常はルビーのように素晴らしい物なのだということを示しているようで
それだけで幸せを感じる歌詞ですね。
「飲みかけの土曜の生活感をテーブルに置いて」では
やっとここで「家のリフォーム」を感じさせるような「生活感」という言葉が出てきましたね。
「花瓶の白い花は 優しすぎて枯れたみたいだ」では
この「優しすぎて枯れた」という表現がなんとも意味深ですよね。
でもどこか何気ない日常の生活を感じさせますよね。

「本当に大事だったのに そろそろかえなければ」
「あっ 夕陽 本当に綺麗だね」では
夫婦の会話、もしくは生活をともにしている人たちの会話を感じさせますよね。
「これから先のもっと先を描いた地図はないんだろうか」では
この「もっと先を描いた地図」を具体化させていくのが、ドラマ「魔法のリノベ」の
テーマですよね。
「迷いはしないだろうか それでいいから」
「そのままでいいから 本当は要らなかった」では
ドラマ「魔法のリノベ」の主人公たちがリフォームを頼んでくる依頼者に対して
「それでいいから」、「そのままでいいから」と言っているように聞こえますね。
「 物もソファも本も捨てよう 街へ出よう」では
本当に大切なものがしっかり見つかったということが分かるような表現になっていますね。
「本当は僕らの心は頭にあった
何を間違えたのか、今じゃ文字の中」では
自分の頭で考えず、SNSを使って発信する時代に対する皮肉のようにも聞こえますよね。

「花瓶の白い花 いつの間にか枯れたみたいだ
本当に大事だったなら そもそも買わなければ」では
SNSでこんな声がありました!!
花瓶の白い花をめぐる表現が好きすぎる 今回の文学モチーフシリーズで1番好きかも
ツイッターより引用
確かにあまり白い花の表現は今までヨルシカはあまりなかったので
新鮮ですね!!
この花瓶の白い花が枯れてしまったということがどのようなことを表している
のか考えてみました!!
白い花の花言葉をみるとその意味を考えるとよく分かると思います。
白色には、純粋・純潔・無垢・死と再生などのイメージがあります。
白い花の花言葉にも、「純潔」を中心としたピュアなイメージの花言葉が並んでいます。
https://www.i-iro.com/flower-whiteより引用
この意味を考えると白色の花が枯れてしまったということは
純粋な心を失ってしまったという意味になるのではないでしょうか?
そう考えると後に続いていく歌詞の
「本当に大事だったなら そもそも買わなければ」では
そのような純粋さや無垢さは買うことで身につくものではない
ということがわかります。
「あ、散った。それでも綺麗だね」では
白い花が散っていく様子、純粋さや無垢さがなくなっていく姿もきれいだね
と言っているように思います。
「ずっと叶えたかった夢が貴方を縛っていないだろうか?
それを諦めていいと言える勇気が少しでもあったら
本当に欲しかったものも鞄もペンも捨てよう
町へ出よう」では
自分の思い描く夢によって自分自身を苦しめていないだろうかと
問題提起をしているように思えますね!!
夢を諦める勇気が少しでもあるならすべてを捨ててみようという
大胆なことを言っていますよね。
しかしすべてを捨てて裸一貫で町に出る、つまり外の世界を冒険する
ということは本当に大切なものを知るということなのではないか
と考えられます。
「貴方の欲しがった 自分を捨ててしまった
本当に大事だったのに 今更思い出す」では
本当に大事だったものを捨ててしまった自分を後悔している描写ですね。
捨ててしまったのは自分自身かもしれないという後悔があるということが
わかりますね!!
「花瓶の白い花 枯れたことも気付かなかった
本当に大事だったのは 花を変える人なのに」では
「花を変える人」、つまり大切な人が亡くなってしまったという
描写だと考えられます。
白い花は基本的には「純粋、無垢」という意味が基本ですが、
時に亡くなってしまった人へ捧げる花もあります。

白いカーネーションは亡くなったお母さんに生前の感謝を込めて贈るという意味を持っています。きれいでめずらしい花ですが、母の日には避けた方が無難な色です。
https://www.i-iro.com/flower-whiteより引用
このように白いカーネーションは亡くなった人に対しての感謝を
表す花言葉であることから、この歌詞にある白い花はカーネーションで
亡くなった人に対して捧げている花だということも考えられますね。
「あ、待って。本当に行くんだね」では
すべてを捨てて旅に出ようとするこの歌詞の主人公を
悲しんでいる様子がわかりますね!!
「これから先のもっと先を描いた地図はないんだろうか?
迷いはしないだろうか
それでいいから そのままでいいから
本当はいらなかったものもソファも本も捨てよう
それでいいから」では
いらないものを捨てて、旅に出ていく前向きな歌詞になっていますね。
SNSでも
欲しかったものも捨てて、要らなかったものも捨てて、最後に残るものが何もなくてそれでも、「そのままでいいから」前に進もうって控えめに言って文才天才すぎやしませんか?? ここだけで考えさせられること多すぎるんだけど。
ツイッターより引用
といったよう意見がありますね。
確かにいらなかった物を全部捨てて前へ進むことを
「それでいいから」といったように肯定していることがわかりますよね。
「貴方の夜をずっと照らす大きな光はあるんだろうか?
それでも行くんだろうか
それでいいから そのままでいいから
全部を読み終わったあとはどうか目を開けて
この本を捨てよう、町へ出よう」では
外へでて旅をすることへの不安とその不安を振り切って旅に出ようとする
様を描いているように思います。
「貴方の夜をずっと照らす大きな光はあるんだろうか?」、
「それでも行くんだろうか」では
外の世界に旅をすることへの不安を表していますよね。
「それでいいから そのままでいいから」で
前向きに旅にでることを肯定しているように思います。
「全部を読み終わったあとはどうか目を開けて」、
「この本を捨てよう、町へ出よう」で内にこもっていないで
外の世界にでていこうとする描写のように考えられますね!!
【ヨルシカ/チノカテ】モチーフ作品は何?

今回のヨルシカ「チノカテ」はある文学作品がモチーフになっていると言われています。
それはアンドレ・ジッドの文学作品「地の糧」をモチーフにしていると考えられています。
アンドレ・ジッドとは?
[1869〜1951]フランスの小説家・批評家。人間性の解放を追求する個人主義的立場から、既成道徳・社会制度を批判。1947年、ノーベル文学賞受賞。作「狭き門」「背徳者」「贋金(にせがね)つくり」など。
アンドレ・ジッドとは何? わかりやすく解説 Weblio辞書より引用
「地の糧」とは
8つの章から構成されているが、筋書のある小説としての構成をもたず、
https://www.bing.com/ck/a?!&&p=adf52d4d9f51f4b4fad65c187d0addfb94b55f2773cc598def3e4937675a8ab7JmltdHM9MTY1ODIwMzQ5MyZpZ3VpZD0wOWE3OGEzNC1jNTExLTRiYTctYTgzMi1hNjQ3NDhmZWZjNTEmaW5zaWQ9NTQxMQ&ptn=3&fclid=f12a6792-0717-11ed-ac98-603313acad99&u=a1aHR0cHM6Ly90YXRzdXpvdGFndWNoaS53b3JkcHJlc3MuY29tL-OCouODs-ODieODrOODu-OCuOOCpOODiS3jgI7lnLDjga7ns6fjgI8vIzp-OnRleHQ9JUUzJTgwJThFJUVFJTgwJTgwJUU1JTlDJUIwJUUzJTgxJUFFJUU3JUIzJUE3JUVFJTgwJTgxJUUzJTgwJThGJUUzJTgxJUFGLCVFMyU4MSVBRSVFOSU4MSU4RSVFNiVCRiU4MCVFMyU4MSU5NSVFMyU4MSU4QyVFMyU4MSU4MiVFMyU4MiU4QiVFMyU4MCU4Mg&ntb=1より引用
一つの旅行記であり、日記でもあり、散文詩集、また歳言集のようでもある。語り手である「私」
とメナルク、そして常に語りかけられる対象のナタナエルを中心として、聖書中の人物や、ティ
ティル、モプシュス、ミルティルなど、ウェルギリウスの『牧歌』 LesBucoliques中の人物が多
数登場し、通り過ぎてゆく。
「地の糧」というのはあまり小説という形を持たない文学作品だということがわかります。
「 物もソファも本も捨てよう 街へ出よう」と言う歌詞はアンドレ・ジッドの「地の糧」の一節
「書を捨てよ、町へ出よう」が元ネタになっていると言われています。
寺山修司という人がこれを引用しているのでSNSでは
ヨルシカの「チノカテ」、元ネタは多分寺山修司の「書を捨てよ、町へ出よう」かな
ツイッターより引用
という声が挙がっていると考えられます。
まとめ

フジテレビ系ドラマ「魔法のリノベ」の主題歌であるヨルシカの「チノカテ」の歌詞を
考察してみました。
これからのドラマの展開が楽しみですね!!
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